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東洋プリディア株式会社

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公開日: 2024-10-10

更新日: 2024-10-10

【期待以上の仕上がり!】 失敗しないデザイン発注のコツ

執筆者

はじめまして! ディレクターのとろろです!


「初めてデザイン制作を依頼したいけどどうしたら…」
「いつもデザイナーとのやりとりがスムーズにいかない…」
「なんだかイメージと違うものが仕上がってくる…」

このような不安を抱えた経験のある広告・販促担当の方も多いのではないでしょうか。

「何を伝えればよいかわからない」
「デザインについて詳しくないから」
「ちゃんと指示したはずなのに」

そんな心の声が聞こえてくる(?)発注担当者さまにご紹介したいのが、今回のテーマ「失敗しないデザイン発注のコツ」です。

「どのようにデザインを依頼すれば、イメージどおりのもの、それ以上のものが出来上がるか」を、発注側とデザイナー側の両方を知る現役のディレクター目線でお伝えしたいと思います!

目次


・デザイナーは見た目をおしゃれにするだけ?

・デザイナーが制作する際に考えること



・「5W1H」を共有しよう

・目的を共有しよう

・ターゲットを共有しよう

・イメージを共有しよう



・「いい感じにおまかせ」はうまくいかない

・「なぜ」を伝えることを省かない




1.デザインって何?



そもそもデザインとは何をすることなのでしょうか。
まずはデザイナーがどんな仕事をしているか、について説明したいと思います。



デザイナーは見た目をおしゃれにするだけ?



デザインは「綺麗に作る」ことではありません。ただカッコよく可愛く装飾して“いい感じ”にするためだけに、お金をかけるのはもったいないですよね。もちろん見た目を良くすることは大切ですが、それは手段のひとつであると言えます。商業デザイナーが制作する際に大切にしているのは、「どうしたらお客さまの目的を適えられるか」。そのためにさまざまなことを考え、持ち前のスキルを駆使してデザインを行います。



デザイナーが制作する際に考えること



例えば、商業デザイナーがデザインする前に考えることには、次のような点が挙げられます。

・どんな人がターゲットか?
・ターゲットに何を伝えたいか?
・ターゲットにどう感じてもらいたいか?
・ターゲットにどう行動して欲しいか?
・何のために行うのか?

お客さまの目的を達成するために、見た目を整えるだけでなく、いかに「伝えたい情報を伝えたい人に届ける」かを掘り下げ、どのような手法やアイデアが最適かを考えながらデザインをしています。


2.デザイン発注のコツ



デザインについてなんとなく分かったところで、いよいよ本題です!
デザイン知識はあるとベターではありますが、なくても全く問題はありません。
まずは先ほど述べたデザイナーの考え方を知った上で、具体的に何を伝えればよいかを説明していきます。



「5W1H」を共有しよう



デザイン発注で失敗してしまうケースは、最終的なゴールの共有ができていないまま制作を進めてしまうことがほとんどと言えます。キックオフ時に発注担当の方とデザイナーの間でしっかりとゴールを共有し、お互いの思い込みのズレをなくしましょう。基本となる「5W1H」を押さえておけば、デザインが大幅に的を外れることはありません。

〈5W1H〉
・When (いつ行うのか)……日時、期間、タイミング、継続的など
・Where (どこで使うのか)……店頭、新聞、DM、WEBなど
・Who (だれに対してか)……男性、女性、若年層、高齢者、家族層など
・What (なにを伝えるのか)……商品、価格、キャンペーン、イベント、店舗など
・Why (なぜ行うのか)……集客、販売、告知、紹介など
・How (どのように行うのか)……計画、手段、方法など



目的を共有しよう



次に5W1Hの中でも特にデザインの軸となる、Why(目的)をできるだけ明確に共有しましょう。この「目的」を実現するために発注担当の方はデザインにお金をかけるわけですので、デザイナーにとっても目指すべき指針と言えます。デザインはアートとは違い明確な目的や役割を持ちますので、何のためにデザインするのかを具体的に伝えましょう。その際、発注担当者さま自身の考えや事実も含めて説明すると、何を実現したいかが分かりやすくなります。

〈説明例〉
「いま商品を購入しているのは30~40代のリピーターが中心なので、新しく20代の方にも興味を持ってもらえるデザインにしたい」
「キャンペーン内容がわかりづらいとよく聞くので、メリットをちゃんと理解してもらい、もっと多くの人を集客したい」



ターゲットを共有しよう



さらに5W1Hの中で特にデザイナーが大切に考えている(=知りたがっている)、Who(ターゲット)についてより詳しく共有してみましょう。もし可能であれば、幅広い顧客層を指すターゲットよりも、「ペルソナ」像を伝えることをオススメします。ペルソナとは、名前・性別・職業・ライフスタイルといったターゲットの特徴を具体的に表した人物像のことで、ターゲットを詳細にイメージできればできるほど、より効果のあるデザインを生み出すことが可能になるからです。全ての人に響くデザインは存在しませんので、商品やサービスを届けたいターゲットが明確になれば、どのようなデザインがよいか考えやすくなります。すでに商品開発の段階でペルソナ設定をしていれば資料として共有し、なければ実際の顧客やユーザー情報をもとに伝えてみましょう。

〈ペルソナ設定例〉
・名前・年齢・性別・職業・収入・学歴・家族構成・居住地・性格(価値観)・趣味・休日の過ごし方・やってみたいこと・悩み事・人間関係(友人のタイプ)・利用するSNS・情報源(WEB,新聞,雑誌,TV)

※ペルソナ設定は、希望するイメージを反映しすぎて実際のユーザーと離れたり、存在しない人物像になってしまう場合があります。セールス担当者やSNSの口コミ、ユーザーアンケート等からの情報をもとに検証してみましょう。



イメージを共有しよう



もし発注担当の方に思い描く完成イメージがあるようでしたら、サンプル資料や参考写真を共有しましょう。イメージを形にするのがデザイナーの仕事じゃないの?と思われる方も多いと思いますが、つい「きれいに」「かわいく」「爽やかで」「スタイリッシュに」など抽象的な言葉で伝えてしまうと、個人によって想像するものが全く違うためズレが生じる可能性があります。そのため具体的なサンプルや参考イメージがあると明確に伝わり、デザイナーもアレンジの仕方を考えられるようになります。ただしイメージが少ないと影響を受けすぎてそのままのデザインに仕上がることがありますので、なるべく多めに用意するとよいでしょう。

〈Pinterest(ピンタレスト)〉
イメージサンプルを探す一例として、「Pinterest(ピンタレスト)」というサービスが便利です。チラシやWEB広告などジャンルに関係なく一度に沢山のサンプルを見ることができます。URLで気軽にシェアできるので、発注先のデザイナーにPinterestのアカウントがあればスムーズなイメージの共有が可能です。



Pinterest(ピンタレスト)


https://www.pinterest.jp/

3.デザイン発注の注意点



また補足として、デザインの発注で陥りやすい代表的な注意点を2つ紹介したいと思います。



「いい感じにおまかせ」はうまくいかない



さきほど説明した「目的」や「イメージ」などの共有がなくても、デザインは作成できます。「おまかせします!」と言われたデザイナーは張り切ってデザインに取組みますが、結果うまくいくことは残念ながらまれです。それは何もヒントがない状態で発注担当の方のイメージを形にするからで、ほぼ一発OKになることはありません。「こんな色がよかった」「もっと可愛くしたい」「全く違うデザインに変えたい」「もう2案作ってほしい」…など、ズレを軌道修正する大幅なロスが生じてしまいます。あいまいなスタートはかえって発注担当の方とデザイナー双方の手間を増やしてしまうようなもの。最大限の力を発揮させるためには、なにより事前の共有が大切です。



「なぜ」を伝えることを省かない



また逆に、かえって正確に伝えようとして「背景はこの色で、この写真をここに配置して、文字はここに入れて~」とあまりに指示が具体的すぎるのも望ましくありません。たとえデザイナーが「バランスが悪いな…」と感じていてもそのまま指示通りに仕上げてしまいます。修正を入れる際も含めて、「なぜ」その指示をしたのかという意図を省かないことが大切です。プロであるデザイナーの目線からすると、その指示よりも、よりよい解決手法を知っている場合が多いです。一方的な指示ではなく、デザイナーの能力も生かせるようなコミュニケーションを図ることで、期待以上のデザインが仕上がります。


4.まとめ


いかがでしたでしょうか?今回の記事では、デザインを発注する際に失敗しないコツについて紹介しました。
今回のポイントをまとめると、次のとおりです。

・デザインは「伝えたい情報を伝えたい人に届ける」ための手段
・デザイン発注は「5W1H」「目的」「ターゲット」「イメージ」を共有しよう
・よいデザインの仕上がりにはコミュニケーションが大切

優れたデザインにはさまざまな課題を解決する力があります。情報の見やすさ、わかりやすさはもちろんのこと、なにより見る人を惹きつけ、興味を喚起する訴求力に秀でた手法です。デザインを効果的に使って、困りごとに役立ててみてはいかがでしょうか?

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そんな方へ


東洋プリディアでは、幅広い業種の企業さまから、パンフレット、チラシ、カタログ、WEB、展示会ブース、ノベルティ等、あらゆるデザインを承っております。さまざまなスキルを得意とするデザイナーが多数在籍しており、またヒアリングから企画提案、制作、印刷、納品まで、すべて一貫してご依頼もいただけます。初めてデザインの発注をお考えの方、新しい制作会社をお探しの方、まずは相談だけしてみたい!という方も大歓迎です。ぜひお気軽にお問合わせください!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!